第2話

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そして勇太と二人で待っていると、向こうから相河さんがやってきたのが見えた。 相河さんも俺たちの姿に気付いたらしく、笑顔で手を振っている。 「シンイチ君、と…オニギリ君だよね」 「いやいやオイギリっすよ、会長」 俺と同様、勇太も毎度この会話を繰り返している。 よくもまぁ人の名前をこれだけ強引に変えられるものだ。 相河さんの前では自己紹介すら無駄な行為に思えてくる。
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