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涼ちゃんは私より3歳年上の私の従姉妹やった。
美人でスタイルも頭も良いし、運動神経も良い、性格もサバサバしてて男の子からも女の子からも人気があった。
なんでも出来る自慢の涼ちゃんが、死ぬわけなんてない。
「涼…ちゃん?」
駆け付けた病院で見た涼ちゃんに笑顔はなかった。
全身にかけられた白い布をそっとどけると、血で赤く染まった涼ちゃんの顔。
吐き気がして、それ以上見ることができん。
私は病室を後にして、待合室でただ呆然とする頭を冷やすようにして座り込んでいた。
「翔子!!」
「義之…。」
顔を上げたら、一つ年下で幼なじみやった義之が立ってた。
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