金髪の少女

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彼女の名前はキャサリン、愛称はケイト。 前々から日本に興味を持っていていつか行きたいと思っていたらしい。 そんな時に俺の妹と親がホームステイに行って、彼女は渡りに船とばかりに日本に行くことを決めたそうだ。 夏休みが終わるまで3週間。 それまで彼女との生活が続くのか。 「Was something wrong?」 ふと気づくとケイトが顔を覗き込んできていた。 「うわっ…と、ごめん。じゃなくてソーリー…?」 思いっきり引いてしまったせいか、ケイトが少し悲しそうな顔をした。 なので思わず片言の英語で謝ってしまった。 というか、通じているんでしょうか。 「えっと、その」 言葉に窮する。 英語なんて喋れないからどうしようもないっつーか、彼女に見とれてしまって何も言えないっつーか。 まずい。 これは本気でまずい気がする。
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