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「先生、大丈夫?」
「あ、あ…あふっ!」
早織先生は美幸の姿を間近に見て驚いた。
――筋肉!
筋肉筋肉筋肉筋肉筋肉
制服の肩の部分が盛り上がっている。
異様な太さの太もも。
はち切れそうな制服の袖。
―そして胸!幼稚園にしてもう胸が膨らんでいるというのか!
しかし一見して分かる。それは所謂乳房ではない!
それは胸筋!筋肉!マッスル!
さくら幼稚園第87代生徒会長の威圧感溢れる……というより異常なマッスルを見て、早織先生は情けない声をあげてしまった。
「しっかりしなよ。私達の先生でしょ?」
そうだ、私は幼稚園の先生、しっかりしなきゃ!
早織先生がしっかり立ち上がれば美幸会長も、園児の中では大きい方とはいえ、ちびっ子の1人だ。そして早織先生はそのちびっ子の頭の向こうにまたも驚愕の光景を見る。
「あんたまだナイフ隠してんじゃないでしょうね。」
ありさがのびてしまった正晴をズル剥けにしていた。便乗してマジックで乳首に毛を書いたり、顔にアホと書いたり、オマタにゾウさんを描いている園児もいる。
「て、てめーら覚えてろよ!」
「黙ってな!」
「きゅぅぅ」
正晴はようやく気がついたのだが、ありさに直ぐ様殴られて再び眠りについたのだった。
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