80人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、メイトマンごっこしよ!」
修くんは女の子がメイトマンごっこをすると言い出したことが意外だったようだ。そのとき早織先生と美幸が外から帰って来た。
「良かった修くん、早速お友達ができたのね。おとなしそうな子だったから不安だったけど。」
「気を使ってるんだよ。ありさは。」
「それも、嬉しいと思うけど?」
早織先生と美幸は修くんの様子をみて会話している。
「私も毎週みてるんだよ!外にいってやろう!」
しゅっ、しゅっ、とシャドーボクシングをしてみせて、修くんの腕を掴むと、驚いて叫んだ。
「わっ、腕太い!!」
その声を聞いて教室にいた園児たちが修くんに注目する。
「ねえ、みゆちゃん、修くんねー」
しかし、美幸はありさの言葉を遮る。
「ありさ、あの二人見てて」
「あー。はいはい、分かりました。ごめん、修くん。またあとでね。」
ありさはロッカーから木の棒を取り出して、外に出ていった。
「心配しなくてもありさは無闇に暴れたりしないよ」
怪訝な顔している早織先生に美幸はそういった。
「でも、修くん1人にしちゃ可哀想じゃない。」
「いいよ。僕もちょうど会長とお話したいと思っていたんだ。」
修くんは美幸の膨らんだ胸を観察していた。
最初のコメントを投稿しよう!