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私は百円を受けとると、仕方なく事務所を通って外へ出た
父は受話器を握りながら忙しそうにメモを取っていて、私が事務所のドアを開けた事にも気が付いていないようだった
百円は駄菓子屋でベビーラーメンと粉コーラに変え、残りの三十円でアーケードゲームの『サスケvsコマンダー』を1プレイする予定だったけど、私は駄菓子屋の前で柄の悪そうな三人組の中学生に囲まれた
「なあ坊主、お金貸してや」
「お金、持ってないで」
「ホンマけ?ほなチェックするで」
頭頂部付近まで剃りこみを入れた中学生に足を持たれ、私は逆さ吊りにされて何度も上下に振られた
「金、出てこい!金、出てこい!金、出てこい!」
私のポケットから百円が落ちると三人組の中学生は、「出てきた!」と喜びパンチパーマ頭の中学生が地面に落ちている百円を拾った
「百円落ちてたし、交番に届けてくるわ」
ポイっと地面に放られた私に膝まである学生服のを着た中学生はそういうと、三人組の中学生は楽しげに歩いていった
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