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沢山の想い出と沢山の幸せ
『サソリの旦那…//
憶えてる……//？
旦那の残して来れた物…』
オイラはいつの間にか…
泣き止んでいた…
『旦那……旦那が残して来れた物……//
それは…沢山の想い出と
沢山の幸せだぞ…うん//』
旦那の来れた二度と忘れる事の無い…
沢山の想い出………
沢山の幸せ………
サソリの旦那と過ごした…あの日々……
毎日毎日が楽しかった…
旦那に優しく抱き締められたこと…
旦那に抱いて貰ったこと…
旦那に愛してると謂われたこと…
旦那に怒られたこと…
旦那にお仕置き去れたこと…
沢山の沢山の想い出…
『サソリの旦那//
憶えてる//？
オイラと初めて逢った日の事………』
オイラ達…
最初逢った日から
災難、許だったね…うん
ちょっとしたことで
切れて…
『テメェ何か大嫌い』
って謂われた…
あの時は…
凄く傷付いたぞ
うん…
だけど…直ぐに仲直り…
したね……うん
オイラは……
冷たいサソリの旦那に
語り続けた……
それから何時間…たっただろう…
オイラはいつの間にか…
眠ってしまっていた…
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