傀儡のメンテナンス

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傀儡のメンテナンス

サソリの旦那は部屋に入って直ぐに… 傀儡のメンテナンスを始めた… その光景は何時もの旦那… 変わって無い散らかった…部屋…… 旦那が死んでしまった後…オイラがペインに謂われ… 傀儡や部品や旦那の大切な物を全て捨てて処分してしまった…… でも…… オイラは…捨ててはい無い… オイラの部屋に旦那の全ての物を隠して大事に保管していた…… 旦那が居ないで寂しい時…傀儡を抱いて眠っていた… 逸れも…もうし無くてても良い…今は サソリの旦那が居るから… 『………………』 旦那は黙ってただ傀儡をいじって居た…… 『旦那……』 オイラは旦那と距離を置いて……隅っこに座って居た 本当は…一杯一杯抱き締めて欲しい… 一杯…抱いて欲しい…… だけど…傀儡をいじって居る時は邪魔をし無い様に謂われて居た為…… 何も…喋る事も出来ない… すると…サソリの旦那が… 『…………』 無口で旦那の周りに散らかって居る……部品を退けて来れた… 旦那の横に…独り座れるぐらいの円が出来て居る… 此処に座れと謂う意味だろう オイラはそっと横に… 座った 『有り難う……』 オイラは黙って… メンテナンスをしている旦那に小さい声で謂った… 『……………』 旦那は照れて居るように見えたような気がした…… オイラはちょっと… うれしかった… 旦那がこんな事してくれたのは始めてだからだ…… オイラは…… ジッと…メンテナンスをしている旦那を見ていた…
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