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「着いたぞ」
大輔が指差した先には、まわりより比較的大きな建物が立っていた。
「んじゃ早速探しましょうか!」
二人は映画館の中へと入った。
ロビーには扉が4つあり、それぞれホールへと続いていた。
「ここのどこかにいるわけね」
神様が呟いた。
「大ちゃん、彼女さんが見たいって言っていた映画はどれ?」
大輔は映画の看板をまじまじと見比べていた。
「…どれだっけ?」
「はぁ?あんた、それがわからないとどのホールにいるかわからないでしょう?!!」
「ぐはっ!!!」
神様は何処からかハリセンを取り出し、大輔の腹に一撃を入れた。
「もう…仕方ないわね。待つしかないじゃない」
ふぅ、と神様がため息をついた。
そして近くにあった椅子に座る。
「いいから早く何か買ってきて!早くしないとお仕置きよ?!!」
大輔は、まわりにあらぬ勘違いをされぬことをひたすら願った。
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