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30分ほど経っただろうか。
「ぜぇ…ぜぇ…、いい加減見つかってもいいだろ…」
走り疲れた大輔は3番ホールの前に座り込んだ。
「あいつは大丈夫かな…」
神様の事を思い出しながら、ぼそっと呟いた。
するとその時。
「…いた!!!」
通路の反対側にいる亜紀たち。
大輔は立ち上がり駆け出した。
「こっちか?!!」
大輔が1番ホールに飛び込むと、そこに神様がいた。
「おい!こっちに奴らこなかったか?!!」
そう言い神様の肩を掴んで振り向かせた。
「…ん?」
手にはポップコーンを持ってちゃっかり映画を見ている。
「てめぇ!!何呑気に映画見てんだよ!!!」
「大ちゃん!映画館では静かにって、お母さんに教わらなかったの?!!」
大声で叫ぶ大輔に、呆れたように神様は言った。
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