名前を盗まれる主人公

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俺の名前は田村大輔。 ごく普通の大学生。 最近彼女ができました。 今日はその彼女とデートです。       ジリリリ、と目覚まし時計が鳴り響く。 あぁ、起きれたな。 ほっと一息ついて、そいつを止めた。   布団から這い出てカーテンを開ける。 梅雨明けらしい快晴だ。   今日は彼女の亜紀ちゃんとの三ヶ月記念日。 お祝いにデートに行くのだ。   考えただけで顔がにやける。 デートのあとは…へへへっ。 女子が見たらひくような想像を浮かべた。   …はっ!そうだ早く支度をしなければ!!   俺はそそくさと洗面所に向かった。           黒のジャケット、ダメージジーンズ、しっかり手入れされた革靴。 髪型も言うことなし。   今日の俺、カッコいいな!!   そんな馬鹿なことを考えていたら約束の時間まであと30分になった。   あわてて家を出て駅へと走った。
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