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「大輔、もう行こう。あんまり関わらないほうがいいって」
亜紀ちゃんが小さな声で言った。
「そうだね。せっかくの三ヶ月記念日を無駄にするわけにはいかないね」
男…つまり田村大輔は笑顔で立ち去った。
俺はその場で途方にくれていた。
つまり、あれか?
俺は彼女に同姓同名の奴と全く同じ日から浮気されていたのか?
そんな馬鹿な話あるか。
じゃあ今の光景は何だ?
まるで、あの男が『俺』だとでも言うような…
「そのとおりです!!」
頭の中で声がした。
いきなりだったが間違いない。
今のは絶対頭の中から聞こえた。
すると目の前に中学生くらいの女の子が現れた。
「はじめまして、神様です!」
少女はにこやかに自己紹介した。
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