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「あの、神様?」
「何?」
とりあえず駅付近のス〇バに移動して、俺は神様に尋ねた。
「さっき、彼女を田村大輔にとられたって言いましたよね?」
神様はカプチーノの苦さに顔をしかめる。
「そうね。うっ…」
「それって、俺が今『田村大輔』ではないということですよね。」
「そうね。…うぇ」
「となると、俺は誰なんですか?」
「そうね。…ぁ、苦っ」
俺はしびれを切らした。
「あの、聞いてます?!!」
神様は不機嫌な声色で答えた。
「聞いてるわよ!てか苦いじゃないこれ!!嘘つき!!」
「カプチーノが苦いってどんだけ子供だよ?!!てゆうか質問の答えは?!!」
「オレンジジュース買ってきたら答えてあげる!」
神様はしれっと言った。
「はい、走って!!」
俺はどうか兄妹に見られていることを願った。
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