帰り道

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『ねぇ祥子決まった?』   『あーもー全然ダメ…』   高山 祥子…これがアタシの名前 今日は友達と近くのコーヒーショップに来ていた。 このお話はアタシが体験した不思議な、でも凄く切ない体験談です。   『祥子は優柔不断だからなぁ』   『はいはいそうですよ(笑)』   今日は日曜日家族連れも要るのかほぼ満席の状態だ しばらくたわいもない日常の話や恋の話で盛り上がった。   『んじゃ、また今度ね、次はカラオケでも行こ』   『そうだね、また今度』   私はそういうとコーヒーショップを後にした。 私のうちは町から外れた山のふもとにある。 けっこうな距離だ。歩けば一時間はかかる。 何時ものようにバスに乗り家へと急いだ。   『はい、終点です』   運転手の声、そうか最終のバスだからここからは歩きか、でもここからなら二十分もかからないだろう   バスは灯りを持ち去って行くように町の方へ戻っていく、辺りが闇一面になる、外灯もぽつらぽつらしかない。辺りは静まり返りヒールのコツコツという音だけが響いていた。image=42888172.jpg
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