18人が本棚に入れています
本棚に追加
そのままリビングに降りて、朝食を食べる。
お父さんは仕事で既にいなくて、兄さんはまだ部屋で眠っているみたいだった。
しばらくリビングのソファでくつろいでいると、僕ははっと気付いた。
『風呂はどうしよう?』
昨日は疲れてそのまま眠ってしまったので、入っていない。
今日入らないと気持ちが悪い。
でも誰かが入ってきたらと考えると、なかなか踏ん切りがつかない。
今は家には兄さんしかいないけれど、僕がバスルームにいるときに兄さんが顔を洗いにきたらどうしよう?
湯船に浸かっていれば分からないかも知れないけれど、シャワーを浴びているときは絶対にシルエットで分かってしまう。
悶々と僕が考えていると、兄さんが眠そうに欠伸をしてリビングに入ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!