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「……よし、っと。」
銀星が書類を書き終え、スティールが渋々サインを書く。
「では、これをエドガー理事長の元へお持ち下さい。」
アンドリューはそう言って、手の平を奥へ向ける。
その先には白い髭を生やした、小太りな老人が大きな机を前に座っていた。
「ギルド設立の申請です。よろしくお願いします。」
銀星はエドガーと言う老人に紙を差し出す。
「ホッホ…これはこれは。君達二人はあの『龍と虎』だね??」
エドガーは白く伸びた髭を触りながら言う。
「あ…いえ……周りから言われてるだけで……。
あの、申請を受け付けないとかは…ないですよね??」
銀星は困ったように頭を掻く。
「いや、構わんよ。それに、君達は周りの噂になっている様な悪い印象は受けん。」
エドガーは細い目で笑いながら言う。
「所詮、ハントしか行っていませんから。俺達が周りから悪く思われても仕方ありません。」
スティールは銀星を見ながら言った。
「平和のためにハントをする。みなそれに気付き、きっと報われる日が来るでしょう……ホッホ…」
エドガーは、また髭を触りながら言った。
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