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「あ、スティールさんだ。」
一人の市民が声を出した。
「バカッ!!声かけんなって!!あの龍と虎だぞ…最近モンスターを殺す事に快楽を感じてるって噂もあるし……」
隣にいた男が焦っていう。
「そんな事ないってー。ねぇスティールさーん??」
男が遠くから聞いてくる。
しかし、スティール達は振り向きもせず、素通りをした。
「ほらっ!!やっぱホントなんだって!!噂が嘘なら否定するだろ…!?」
市民が何人かでヒソヒソと話合う。
「めずらしいな銀星。お前が何も言わなかったとは…」
スティールが歩きながら、前を見て言う。
「これが仕事だと思ってるからな。何言われたってしかたねぇさ。それに、今あそこで弁解したって、誤解が解けるとは思わねぇしな…。」
銀星も前を見つめて言う。
「なるほど…賢明だな。」
「けどまぁ、あの様子じゃギルド員集めは難しそうだな…」
銀星は少し下を向いて言った。
「気を落とす事はないさ…手伝ってくれる人もきっといるはずだ。なにも急ぐことはない。」
スティールは銀星の方をポンッと叩く。
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