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それでも、美咲の勢いは止まりませんでした。干してあったバスタオルで首を絞めようとしてきました。いくらなんでも力で女に負けるわけないので、軽くかわしましたか、次は台所まで行き包丁を握りしめて、
「あんた殺して、私も死ぬ」などと発狂してました。この時ばかりはほんまで殺されると思いました。さすがに必死になって美咲を押さえつけました。とにかく落ち着くまで押さえつけました。
これが、パニック障害ってやつやなと久々に実感しました。
それから、美咲をなだめるには、また嘘をつくしか方法がありませんでした。
女とは別れるからもうちょっと待ってくれと。
次の日に彼女に話ました。しばらく家では遊べやんからと。パニック障害やで落ち着くまで仕方ないんよ、とほんまに最低なことを言っていたと思います。
それから、2ヶ月ぐらいは彼女とは外で遊ぶようにしていました。それでそろそろ落ち着いたと思い、また家で遊んでいました。しばらくしてから、女が家にいるときに、美咲が家に現れました。
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