過去のもの

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★月夜★ ふと見上げた空の月が あまりにも綺麗だったから 静かで冷たい空気のなか 眺めていたいと思ったんだ 闇に包まれるほど白く輝く 手の届かない月を掴もうと 手が空気を擦るたび 現実に引き戻されるんだ 風が頬を撫でる 気がつけば時は深い闇 帰らなきゃ 月に背を向ける 帰らなきゃ 僕がいるのは此処じゃない .
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