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広がる青空…後ろに流れていく雲…心地よい重圧…
彼は今、空を駈けている。邪魔をするものは何もない…
彼の名は烏九郎、航空自衛隊に入隊したての19歳である。しかし…彼の操る機体は空自に導入されている機体ではない…コードネーム『シュバルツ・クロウ』真っ黒に塗られた機体は太陽の光を浴び怪しく光る…。
何故に彼がこんな機体に乗っているのかはまだ話すべきではない…。
ノイズに混じってどこからか通信が入る…。
「りょ~かい。さて…覚悟しろよ~」
彼の眼下には山脈が広がる…そこでは陸上自衛隊の第一歩兵大隊、通称『白狼部隊』のGR(グロース・アルティヒ・リーゼ)偉大な巨人と呼ばれるGM(グロース・アルティヒ・マシーネ)が演習を行っていた…とある自動車メーカーの独自開発により製作されたこの機体は次世代の防衛体制として注目されている…陸自のGM、海自のGS(グロース・アルティヒ・シーシランゲ)、空自のGV(グロース・アルティヒ・ヴォーゲル)が試験的に配置されて次世代の防衛を担っている。白狼部隊の頭上より九郎のシュバルツが急降下してくる…シュバルツには120㍉のロングレンチキャノンが装備されている、他にヒートブレードと18連のミサイルポッドがある。九郎の指がキャノンのトリガーにかかる…
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