61人が本棚に入れています
本棚に追加
『彼女を助けたいのなら私を抜き放ちなさい』
ジェイル「…うおぉぉぉぉおおっ!!」
無我夢中だった。
自分が何をしようとしているのかがわからなかった。
黄色い光を発した後に、ジェイルの手に海中で掴んだ何かがあった。
黄色い不思議な光を発している剣だった。
ジェイル「これは…」
自分の容姿が変わったのにも驚いたが、一番驚いたのはその剣を手にした時に体の奥底から絶対的な力を感じたからだ。
ジェイル「これなら、勝てる!」
そう言って、ジェイルはフラーラが対峙していたはぐれ召喚獣に襲いかかり、横に一閃した。
ジェイル「下がってて、お姉ちゃん」
フラーラ「あなた、ジェイルなの!?」
フラーラが驚くのも無理はない。
容姿も変わり、自信に満ち溢れているジェイルは普段では見れるはずもない。
ジェイル「直ぐに終わらせる」
剣は黄色い光を発し、魔力が高まっているのがわかる。
ジェイル「はっ!」
横に一閃すると、はぐれ召喚獣は怯えて逃げる様にその場を去っていく。
ジェイル「…ふぅ…」
ジェイルの姿は元の見慣れた姿に戻っていく。
それと同時に、確かに手の中にあった剣は跡形もなく消え去っていた。
最初のコメントを投稿しよう!