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ジェイル「今の剣…凄い力だった…」
手に残っている感覚を確かめるように見ていると、頭の中にあの声が響いた。
『力を欲する時は、いつでも私を抜き放ちなさい』
ジェイルは少し考え、その声が黄色い剣のものだという答えにたどり着いた。
ジェイル「あなたは一体、何なの?」
それに質問に答えるように、黄色い剣の声は答えた。
『私は忘却の黄<ヴィステリア>…一振りの魔剣』
ジェイル「…忘却の黄…ヴィステリア?…魔剣?」
それ以降、返答は無かった。
魔剣ってなんなんだろう、と考えているとフラーラが話しかけてきた。
フラーラ「なんなの、さっきの?」
魔剣を抜き放ったジェイルでさえ訳が分からないのに、フラーラが落ち着いていられるはずもない。
フラーラ「さっきの剣にあんたの格好…何がなんだっての!?」
ジェイル「僕だってわからない…ただ…」
フラーラ「…ただ?」
ジェイル「とんでもない事になるのは間違いない…と思う…」
フラーラ「やっぱりそうなの…ね…」
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