第1話

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ジェイル「今の剣…凄い力だった…」   手に残っている感覚を確かめるように見ていると、頭の中にあの声が響いた。   『力を欲する時は、いつでも私を抜き放ちなさい』   ジェイルは少し考え、その声が黄色い剣のものだという答えにたどり着いた。   ジェイル「あなたは一体、何なの?」   それに質問に答えるように、黄色い剣の声は答えた。   『私は忘却の黄<ヴィステリア>…一振りの魔剣』   ジェイル「…忘却の黄…ヴィステリア?…魔剣?」   それ以降、返答は無かった。 魔剣ってなんなんだろう、と考えているとフラーラが話しかけてきた。   フラーラ「なんなの、さっきの?」   魔剣を抜き放ったジェイルでさえ訳が分からないのに、フラーラが落ち着いていられるはずもない。   フラーラ「さっきの剣にあんたの格好…何がなんだっての!?」 ジェイル「僕だってわからない…ただ…」 フラーラ「…ただ?」 ジェイル「とんでもない事になるのは間違いない…と思う…」 フラーラ「やっぱりそうなの…ね…」
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