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「あとこれ。」
宮地が座りこんでいる私に白い小さな紙を投げた
「なに………ってオイ」
「誰のだと思う?」
ニヤッとした表情が気にくわないけど、
「美加さんのアドレス」
「あー、残念。それは俺のアド「は?」…山梨のやつ」
「…なんで宮地が知ってるんだよ」
「ククっ、そこでやきもきすんなよ。
おっと、あと勘違いすんなよ。電話番号とかならほぼクラスのやつのは知ってるし、アドは山梨がサボり魔だから“今どこにいるー!”ってな。」
「そか…」
「やっとらくしなったな。」
「?」
「へたれたお前は気持ち悪いってこった
あと、そのお返しはいつでもいいから。俺の一番好きなもんをてんこ盛りに捧げろ。いいな。」
「ああ。また落ち着いたらでいいんだろ?」
「さーな。」
宮地は後ろを向いていたけど、きっと笑っていて
私はきっとすっきりした顔をしてると思う。
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