第二話

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怪しい いや、怪し過ぎるだろ 「この神様、ネーミングセンスないな」 どこかぬけたことを新月は言った。 ―――はっ! 「いやいや、ツッコムとこ違ぇよ」 危うく流されるとこだった流星は、慌ててつっこんだ。 「な?面白そうだろ?」 目を輝かせながら、日陽は新月と流星に言う。 「面白そうとかいう問題じゃねぇし」 こいつらにツッコムのいい加減疲れてきたんだけど。 流星はため息を吐きながら、日陽の言葉にツッコミをいれた。 そんな流星の反応に、えー、といかにも残念そうな顔で言った。 「なぁ、陽」 「ん?何、新兄」 「一つ聞きたいんだけど」 新月は一つ、頭の隅に引っ掛かっていたことについて聞き出そうとした。 それは、流星の反応に残念そうにしていても、どこか嬉しそうな、興奮している日陽がいることに気付いたからである。 何か良からぬことがこれから起こるかもしれない、と。 流星の顔を見ると、流星も気付いたのか、少し青ざめている。 何々?と急かす日陽に新月は視線を戻し、意を決して口を開いた。 「まさか、とは思うけど……。もう書き込んで送ったとかないよな?」 新月の顔を冷や汗が伝う。 流星も同じようにして、日陽をじっと見た。 「何言ってんだ?新兄。そんなの……… そんなの送ったに決まってんじゃん☆」 ドゴォッ!! 「イデェーーーーッッ!!!!」 明るく楽しそうに言った日陽は、一瞬後、お腹にもの凄い衝撃を受け、近所迷惑になるほどの大声で叫んだ。 仕方ない。 空手3段である流星の渾身の一撃をもろに喰らったのだから。
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