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日陽はあまりの痛さに、お腹を抑えて倒れ、体をひくつかせていた。
「テメェ、何語尾に『☆』付けて笑顔でさらっと言ってんだよ!!」
「流星、よく語尾に『☆』付いてることわかったね」
「いいんだよ!何となくだ!」
日陽のことを忘れ、二人はどんどん話がズレていった。
というより、意外とアバウトな流星が垣間見れた瞬間である。
「まぁ、暫くは日陽も起き上がってこn―
「ふー。久しぶりにきいたーー!!」
…………」
立ち直るの早!!!
などと、流星と新月は、突然起き上がってきた日陽に、心の中でつっこんだ。
「もう、流姉痛いじゃん!…………まぁ、そういう強くてカッコイイところも俺は好k――
「もういっぺん喰らわそうか?」
スミマセン……」
どす黒い微笑みで、流星は指の骨をボキボキと鳴らしながら、日陽に言い、日陽は日陽で、あまりの怖さに即答で謝った。
「大体、お前はいつもそうやって勝手に――
『パッパカパー、パ、パ、パ、パッパカパー』
……………は?
流星が日陽に話している途中、何か『おめでとうございます』的な音楽が流れた。
今にもクラッカーが鳴り響いたり、くす玉が割れたりするような、そんな感じの音楽が。
え?何、今の。何ですか?
ちょっと、流ちゃん(オエッ←自分で言ってて気持ち悪くなった)驚きで目が飛び出そうなんですけど。
流星だけが驚いていた訳ではなく、新月と日陽も驚き、固まっていた。
三人はそれぞれ目配せをし、音楽がなった方、パソコンを見た。
パソコンの画面には、先程見たものと違い、別のメール文が表示されていた。
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