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願い事
ある三人の兄弟は、運悪く無人島に流れついてしまった。
船は壊れ、食糧も底をついてしまったため、しばらくはここで暮らそうと決心しました。
三人が食糧を探しに出かけると、長男が何やら古びたランプを拾ってきた。
長男はおもむろに二人に、
「これ擦ってみねぇ?もしかしたら魔人でてくっかもよ?うはww」
「うはww」とは言いつつも、断ったら必ず長男に殴られると思った二人は、仕方なくそこに同意し、ランプを擦ってみることにした。
長男「いやー、ほんと緊張すんなーwもし出てこなかったらどーしよwwうはww」
。。。待て待て、何で「出てくる」確率の方が高めに設定されてるんだ!?
と思った次男と三男だったが、そこは「空気を読めない男」のレッテルを貼られたくなかったので、何も言わずに楽しそうな顔をした。
長男はランプを擦り始めた。
すると中から煙と共に魔人が出てきたではないか!!
狂喜乱舞する長男。腰を抜かす次男&三男。
魔人「何か願い事はあるか?あれば叶えてやろう。ただし、一人一つずつで、三人とも異なる願いでなければいかん。」
あまりにもベタな展開に長男以外はしばらく何も言葉を発することはできなかった。
しかし、やはりこれは千載一偶のチャンス。三人とも家に帰りたかったので、言い方を変えて、家に帰してもらおうと考えた。
長男「家に帰りたい!」
びゅーん
長男が家に飛んでいった。
簡単なことを言われたので、次男は少々ひねって言わなければならない。
次男「家でご飯を食べたい!」
びゅーん
次男が家に飛んでいった。
最後は三男である。
三男はあらかじめひねったことを言わないといけないとわかっていたので、比較的早く、なんと言おうか考えることができた。
三男「よし、これで最後だ。二人に会いたい!」
びゅーん
二人が帰ってきた。
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