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ショウ「おっさんの名前なんてこの際どうでもいい!
俺等にはしなければならない事があるはずだ!」
ジン「何するんだ?」
ショウ「それは・・・
このビルを探検することだ!」
ジンは思った。
小学生かこいつは?
と・・・
しかし、あえて理由を聞いてみた。
すると・・・
ショウ「さっき言っただろ
このビルの中を全て見て回ったわけじゃないって
もしかしたら、俺等以外にも此処に隠れてる奴がいるかもしれないだろ
このゲームを生き残るには、用心するにこした事は無いからな」
へぇ~、こいつもまともに考えてるんだな。
と、思ったのはつかの間だった。
ショウ「それに、楽しそうだろ!」
前言撤回!
やっぱり、こいつはバカだ。
ジン「探検するのはいいが、俺は体中がボロボロだからお前1人で行ってきてくれ」
ショウ「それじゃつまらないだろ!
気合いで動け!」
こいつはまた無茶なことを言ってきやがった。
ジン「無理だって!
肩を貸してもらって、やっと歩けるんだぞ!」
大声を出しただけで、体中の傷等に響く。
ショウ「肩貸してやるから、とにかくもうちょっと見つかりにくい所まで移動するぞ!
もし、さっきのコンピューターが来たら、ジンはその体じゃ逃げられないだろ!」
なるほど・・・
ショウは俺の事を心配してくれていたのか。
ジン「分かった・・・
じゃあ、肩貸してくれ」
ショウ「おう!」
ジン「お前と一緒で本当に良かった」
と、ショウに聞こえない程の小声で言った。
ショウ「何か言ったか?」
何を言ったかは分からないが、何かを言ったのは分かったらしい。
ジン「何でもねぇーよ
早く行こう!」
ショウ「急にどうしたんだよ?」
と、言いつつ二人は階段を上り始めた。
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