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新宿の街は真夜中を過ぎても喧騒が続いていた。
怪しげな風俗の看板に寄り添う厚化粧の女
黒服を着た茶髪の男が、二人組の女に話しかけている
ｺﾞﾐ袋をあさる浅黒い顔の男
指を絡めて手を繋ぐ男が二人、ﾎﾃﾙの入口に消える
勃起薬を特価で売りさばく店
路上で眠る男の口から溢れた吐瀉物(としゃぶつ)
どこかから響く怒鳴り声
……
喧騒の路上に一台の黒塗りのﾘﾑｼﾞﾝが停まった。
後部座席のﾄﾞｱが
片方は乱暴に、
片方はｽﾑｰｽﾞに開くと、
二人の長身の男が降り立った。
一人はﾍﾋﾞｰ級の格闘家を思わせるような2m近くの筋肉質の大男。
もう一人は、長身で細身の蝋人形のような男。
車の運転席には不機嫌な表情の白髪の猿のような男……。
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