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康永と妹の瑞穂は8歳違いの兄妹である。
康永が11歳、瑞穂が3歳の時に、家族の乗った乗用車が交差点で衝突事故にあった。
前の席に座っていた父と母は即死だった……。
後部座席の二人は奇跡的に無傷だった。
病院に駆け付けた親類たちは、かすり傷一つない二人を見て「奇跡だ」と騒いでいたが、
康永は、
『自分は瑞穂の隣にいて、不思議な力で護られたのだ』
ということに気付いていた。
そして両親の葬儀の時に現れた
【大友奈緒美】
というシスター風の女性は、
康永に「自分も同じ能力が使える」と言って、その力の一端を見せてくれた。
母方の親類の「兄妹を引き取る」との申し出を断って、
奈緒美のいる教会に行くことを決めたのは康永だった。
その後、奈緒美のもとで能力を磨いた瑞穂は、
【クルセイダー】の称号を得ることになった。
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