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それから4人は、アジトを目指して山こえ谷こえ歩いていきました。
―――――歩き出して3時間後―――――
「着きましたよ。ここがアジトです。」
4人の目の前には物凄く大きい建物がどんと建っていました。
「ここがアジトなのか…?入りたくねぇなぁ。なんつーか、ボスに会うのが色んな意味で怖ぇ…」
思わずそう言ってしまうほどそのアジトは奇妙で悪趣味な建物でした。元々は城だったらしいことは辛うじて屋根の形で分かるのですが、金のシャチホコが在るべき場所には鬼の角らしき装飾が施されてあるし、入って行く玄関のドアは自動ドアに変えられてあるし、壁には窓ひとつ無い代わりに《鬼》と書いてある丸いプレートがでかでかと掲げられてあるし、屋上には《鬼》と書いてある旗が掲げられてある横にヘリポートまでもがあるし、極めつけは壁やドアや果てには屋根にも施してある可愛らしい鬼のキャラクターが、ところ狭しどころか隙間が見当たらないほどに描かれていたのです。
「中、見たくねぇなぁ。ま、来ちまったもんは仕方ねぇ。さっさと終わらそう。」
そう言って4人はアジトに入って行きました。
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