1章

5/24
前へ
/42ページ
次へ
「フフ、戻って来て同じ事が言えるかな?」 「ムカつく言い方するな……」 「楽しみにしておくよ」 ロイは大人の微笑みをエドに向ける。 「(邪魔だ、帰りたまえ)」 「(言われなくても帰るさ、クソ大佐)」 エドも負けずに睨み返す。 「そういや……国って言ったか?」 「あぁ……国だが?」 「地図にねぇぞ?」 「……………伝説の王国だからな……」 ロイはエドから目を逸らした。 「……?まぁ良い、行ってみるわ」 エドは立ち去った。 「大佐……まさか…」 「あぁ……そろそろ表舞台に出て来るに相応しい時期だろう。鋼の、彼女を救ってくれ……」 ロイは祈るように呟いた。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

104人が本棚に入れています
本棚に追加