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「フフ、戻って来て同じ事が言えるかな?」
「ムカつく言い方するな……」
「楽しみにしておくよ」
ロイは大人の微笑みをエドに向ける。
「(邪魔だ、帰りたまえ)」
「(言われなくても帰るさ、クソ大佐)」
エドも負けずに睨み返す。
「そういや……国って言ったか?」
「あぁ……国だが?」
「地図にねぇぞ?」
「……………伝説の王国だからな……」
ロイはエドから目を逸らした。
「……?まぁ良い、行ってみるわ」
エドは立ち去った。
「大佐……まさか…」
「あぁ……そろそろ表舞台に出て来るに相応しい時期だろう。鋼の、彼女を救ってくれ……」
ロイは祈るように呟いた。
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