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…あれから一週間。
バイトが終わり、いつもの街路をぽてぽて歩く。
金がないからチャリさえ買えない。
そんなことを考えながら俺はいつもの近道に差し掛かった。
「足イテェ…。…あ゛ー車ホシィ!!」
すこし曇った空に雄叫びを上げながら、すこし気温が下がった風に吹かれ道を歩いていく。
「あー畜生…叫んだせいか、頭が痛い…。……てかマヂで痛いんだけど。」
脳全体を痺れさせるかねような、刺す痛みが走る。
「あ!いでででで!!いでぇ!…なんなんだよ畜生!………あ゛あぁぁあ゛あ!ぁぁぁ!!!」
…俺はその場で倒れてしまった。
昼間、太陽に焼け付いたアスファルトが、頬に当たるのが微かに感じた…。
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