プロローグ

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   あれは、いつだっただろうか。    不思議な感覚、不思議な重力を感じる空間の中での出来事。   俺がまだ幼い頃だ。    何故かその空間は空が夕暮れに包まれていて、周りにはなにもない。   そこで俺は唐突に一人の少女と出会った。   どのように出会ったのかは覚えていない。    ただ、意識が覚醒した時には、既に少女はそこにいた。   しかも初めて見た時は、思わず息を飲んでしまうであろう美しい容姿。   青き無機質な瞳に、ツインテールに纏められた銀色の髪。   幼いながらも整ったその顔立ちに、俺はまず目を奪われた。
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