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目覚めたらまず頭が痛くて,部屋が臭くて,けどとりあえず飼い犬のニオイだと思ってベッドから起きたら臭い空気も動いた。そん時もしかして自分が臭いんじゃないかと思ったがやっぱり飼い犬がゲロ吐いてた。もらいゲロの誘惑に耐えつつゲロ処理にあたっていると,だんだんと自分が目覚めた時感じたニオイはゲロのニオイでないと気付いた……ならばあのニオイは?自分?いや自分じゃない。ためしに脇の下をかいでみる。あっ自分だ……―――
という夢から目覚めたくみこは,眠い目を擦りながら時計を見る。
『イッけなーい!今日も時間ギリギリじゃぁん!もうー,くみこのドジみゅんぴ☆ミ』
階段を降りると母がからかう目付きで,それでいてなにか焦ってなにかとりつくろうような目付きでくみこを迎える。
『くぅちゃんたらまた寝坊プゲラね(;゚ё゚;)!さっ早くこの食パンを片手にドタバタ学校へ向かうプゲラ!』
『お母さぁーんどうしたの?なんだか陽気なお母さん,フフッ変なの♪』
『いいから行くモゲラよ!』
『はぁーい☆くみこ行ってみまぁ~す!てへみゅんぴ☆』
そうして玄関を出たくみこだったが,この時実は母親がくみこが寝ている間にキッチンでしていた事を内心探っていたのだった。
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