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正気に戻った時にはもう昼過ぎ。くみこはテンションが一度ダウンしてしまうとマニアックなアニメ映画をダウンロードするのよりも長くダウンする子だった。
行きつけの喫茶店に寄ることにしたくみこは,街の中心に入った時ある異変に気付いた。
『街の人が今日やけにシースルーを着てる気がするわ☆』
『たしかにそうだけど,それだけじゃないみたいプゲラよ?くみこちゃん。』
そう言ったのはくみこの母の姉,つまりくみこのおばさんであった。くみこが向かっていた喫茶店『オサレ・フロッタージュ』の店主でもある。
『おばさまっどうしてここに!?そうそうくみこ今からおばさまのお店,行くトコだったんだぁ~☆それはそうとおばさま?それだけじゃないって…?あっ!まさかこの変なニオイの事ぉ!!?』
『ふふっくみこちゃんたら。そのニオイはあなたからしてるんでしょ?』
『いやあぁぁぁぁ!!!!!』
夢の異臭は夢ではなかった。ちなみにこのニオイはくみこが寝ている間にパパが部屋のゴミ箱にゲロしました。
『ニオイじゃなくて,人自体が少ないと思わない?』
『………うん。』
くみこのテンションはさらに下がっていた。
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