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いつも通り部活が終わって疲れて部室でぼけーっとしてたら頭上からタオルが降ってきた。
「お前頑張るなぁ。おれあんな走らされたら帰るわ。」
特徴的な笑いかた誰かなんかすぐわかる。
「佐倉先輩!」
自分なんか部活の前授業サボって走りに行ったりしてるくせに。
「なぁ…前から言おうおもててんけどその佐倉先輩ってのやめへん?」
「へ?なんでですか?」
「なんか先輩って呼ばれるのしっくりこん。」
タオルの乗った俺の頭をぐしゃぐしゃぐしゃぐしゃいじり回しながらむすって口を尖らす佐倉先輩はなんか子供みたいに見えた。
「んじゃ…佐倉…。」
「それはなんかムカつく。」
「佐倉…くん?」
疑問系で言ってちらりと佐倉先輩を見たら、にこって笑ってて。
「ん、そっちのがええな。」
そう言って、タオルをとって首に巻いて部室の奥に入って行った。
やっぱり似てるんです。
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