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―――――‥‥‥
ピピピピピピ‥
ピピピピピピ‥
プチ‥‥‥‥‥
携帯のアラームで目を覚ます。
『ぅ‥‥ん』
お昼の12時ぴったりに起こすその携帯に、少し不満げに布団から出て、目を覚ますために熱めのシャワーにあたる。
『はぁ‥‥アタシなんで予約しちゃったんだろ‥。
寝たの5時だったのに‥‥。』
と思いつつ、一通りの作業をこなす。
低血圧な彼女には、この作業すらなかなか進まない。
キュ‥ガチャ‥‥
バスタオルを巻いてバスルームを出ると、ひやっとした空気が彼女の濡れた肌にあたる。
それと同時に入る前につけておいた、エアコンの生暖かい風もあたり、正直、変な感覚を覚える。
家はアパートで、キッチン、バスルーム、トイレが6畳程にあり、仕切り越えると、8畳程の部屋がある。
部屋には電化製品が一通りあり、シングルサイズの布団には、彼が気持ち良さそうに寝息をたてている。
そんな彼を見て、少し笑う。
彼女にとって幸せを感じる瞬間だ。
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