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バン!!!
その時だった。
廊下へと通じる扉が開かれ、葵が部屋に突っ走ってきた。
「誰だ、調理室に澤田を送り込んだ奴は!?」
お怒りモード爆発で。
「どうした葵?上履きにギッシリ画鋲でも詰められたのか?」
「おじーさん、そんなレトロなイジメ今時誰もしないよ。最近は上履きにプリ○ュアの刺繍するぐらいがイジメの標準レベルだよ。」
「ほー・・・最近のいじめっ子は器用だな。でもやられた方は精神ダメージ大きいよ色んな意味で」
寅吉先輩と華南ちゃんは放置することきした。
そろそろ遙南先輩が武力介入に入りそうだし・・・
「葵、調理室ってまさか・・・」
「お料理ご苦労様、葵くん。京子ちゃんから入手したアノ秘密は誰にも言わないわw」
話の筋からして、真夜先輩から脅されてたのだろう。
葵は京子を睨んだが、本人は知らん振りでクリスマスツリーを片付けている。
面倒だからそれに対しては突っ込みを入れないことにした。
「葵くん、澤田先生に何された?」
フフ腐~と妖しげな鼻歌交じりに観琴先輩が寄ってきた。
「変な妄想するな・・・」
「何もしてないよ~まだ。」
開けっぱなしのドアから、ようやく澤田が入ってきた。
寒いから早くしめて欲しい。
「へ~まだw」
観琴先輩はメモ帳に何か書き留めていた。
「あ、翔吾じゃん。あけおめ!」
「お、おめっとございます。」
「ちょ、京子ちゃん!翔吾くんたら、先生が来たらツンになったわ!!」
「翔吾くんはツンデレですからね。」
「そういう会話は他所でやってくれませんか?」
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