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携帯の着メロがなった。
携帯を手に取り、見てみると友達からのメール。
『いってきま~す♪
うらやましいダロ
心配するな!
土産話と土産は、ちゃんともって帰ってきてあげるから♪』
と、海外旅行前の出発メールだった。
『ほんとに羨ましいぞ!
高級な土産と質の高い土産話を期待してるから』
クスクスと笑いながら、メールを返信。
パタンと携帯を閉じ、ふと、これを拾ってくれた男の人を思い出した。
落ち着いてて、物腰柔らか。
大人の男の人って感じだったなぁ。
クラスの男子と大違い。
クラスの男子も大人になったらあんな感じに落ち着くのかしら?
ぽんっと雄太の顔が浮かんで
ぷぷっ。
ありえない!
と、ついつい一人で大笑い!
あ!雄太に電車間違えたの見られてたんだよなぁ。
う~ん、新学期早々馬鹿にされそう。
う゛ーっ。
と小さくうなって見るものの、対応策も浮かばず……
ま、そん時はその時さ。
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