32519人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日、そんな立花さんのすごさを聞いてから、ついつい立花さんを目で追ってしまう。
そんでもって、こっそり拝んでしまったり。
賢い人の頭の中ってどうなっているんだろう?
たっぷりつまっているんだろうなぁ。
ぽこっと自分の頭を叩いてみる。
なんか、頭の中よく音が響くような気が……。
もしや、私の頭の中ってカラッ……。
いやいやいや。
と、思いっきり首を振っていると、クスっと笑い声が聞こえた。
声のする方をみると、声の主は立花さんで、拳を口元にあて笑いをこらえていた。
お馬鹿なところを見られたのが恥ずかしくて、顔を赤くしつつ手元にあった本で顔を隠した。
そぅっと本を置くと、立花さんがそばに来て
「笑ってすみません。
可愛らしかったもので、つい……」
と、頭を下げてくれてしまったので
「いいえいいえ、私でよければ、どんどん笑って下さい」
と可笑しな事をいってしまい、また立花さんの笑いをとってしまった。
なんか笑顔が可愛い人だな。
男の人に可愛いって失礼かもしれないけれど、笑っている立花さんを見て、なんとなくそう思った。
最初のコメントを投稿しよう!