通い

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「あなたの携帯落ちてましたって電話あったわよ」 急いで帰った私に、母がのんびり口調で伝えてきた。 「え?どこに?誰から?」 携帯が見つかった安堵感でいっぱいになりながら、母に聞き返してみた。 「んーとね。森の図書館の司書の立花ですって言ってたわよ。 落ちてたのも図書館なんじゃない?」 よかったぁ。 あ!帰り際かばんの中身落とした時に、きっと一緒に落としちゃったのかも。 ありゃりゃ。 「あーそれで、明日から図書館はお休みに入っちゃうので、届けたいって。 何時がいいかって聞かれたから、娘が帰ってきたら伝えさせますって、連絡先の電話番号聞いといたわよ。 そこにメモしといたから、早く電話しちゃいなさい。」 母の指差す先のメモを手に取り、家電の子機を手に取る。 「ありがとう、お母さん」 「いいえー」 バタバタと二階へ上がり自分の部屋へ。
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