32520人が本棚に入れています
本棚に追加
/479ページ
「おまえ、目をつぶって歩いてんじゃねぇの?」
その雄太の言葉に助けてもらった事も忘れ、ムッとして雄太の足に軽く蹴りを入れた。
だっしゅで逃げる。
やりにげだい!
「まてぇー!」
雄太が追いかけてきたので、あわてて駅に入り、改札を抜け、ちょうど来ていた電車に乗り込んだ。
閉まったドアの向こうに見える雄太に、あっかんべぇとして笑っていると、何やら雄太が言っている。
……が聞こえない。
指差して、何か伝えている。
ん?
んん?
最初のコメントを投稿しよう!