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次の日の朝、とりあえず大家さん、もといBMのにぃちゃんのとこへ挨拶に行く準備を整えた。
ついでにご近所付き合いってのも少なからずありそうだし、軽く挨拶回りでもしておくか・・・
M君は社会用語でいうつまらない物を紙袋に詰め、大家さんちのアパートに向かった。
「ピンポ~ン」
にぃちゃんが出てくる。
「おはようございます、挨拶に来ました!」 「お~来たか、ま~上がってけよ、外寒いだろ」
M君は遠慮なく家に上がる。
それからは雑談タイムだった、暫くしてそろそろ帰ろうとした時、ふと頭をよぎったので、にぃちゃんにそれとなく質問してみた。
「あの・・・何でまたあの部屋から越してここに来たんですか?
俺が言うのもなんですが快適ですよ?あそこ」
にぃちゃんは少し難しい顔をしている。
そして・・・
「M君、うちのアパートの端っこの住人にはもう会ったかい?」
??何の話だろう、まあいいか。
「いえ、会ってはいませんね」
「そうか・・・んじゃー会って親しくなるようだったら、その時にでも話してあげるよ、昔あそこで起こった出来事なんかをね」
ん~話が見えないがとりあえず頷いて家を出た。
ついでたから大家さんの言ってた場所覗いてみるか・・・たしか一階の端っこの部屋だったな・・・
M君はその部屋の前に立ち、ノックをした。「コンコン・・・」
・・・誰もいないか、ま、別に用がある訳でもないし、いいか。
M君は部屋をあとにして自分のアパートに向かった・・・
「・・・ん?・・・」その時後ろに何やら視線を感じた、振り返ったが誰もいない。
気にせず自分のアパートの住人に挨拶回りをして自室に戻った。
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