第七章

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「何とか日が暮れるまでに終わったか」M君は駐車場から家に向かうと…今朝と同じ所に少女が立っていた。 「?今朝会った子供か?」M君はとっとと帰って疲れを癒したい気持ちを抑え、話かけてみた。 「どうした?迷子か?」 少女は黙っている、何処かで見た事あるような気もするが、気のせいだろうか? M君はもう一度尋ねた。 「おうちは何処にあるんだい?何ならお兄ちゃんが送ってあげるけど」 少女はまた黙っている。かなり身長の低い子供で、三歳位だろうか?何か古いあかずきんをかぶっている、今時珍しいな。 とにかくこのまま放っておくのも可哀想なので…仕方ない、 とりあえずうちに上げよう、暖かいものでも飲ませてそれから家を探したほうがいい。 M君は少女を自室に入れた。 何かキョロキョロしてるな、ま~珍しい物なんて何一つない寂しい部屋なのだが… とりあえず甘いココアを2つ作って少女の元に持っていった。 「ほら、これ飲んで少し落ち着きなって、 温かいぞ」 M君もとりあえずは一息つけた、実際疲労困憊なのである… 少し間をおいて少女に尋ねてみた。 「なあ、お父さんやお母さんのいる家は何処にあるかわかる?」 少女はここにきてやっと言葉を発した。「…ここ、来たことある…」 前に住んでた事でもあるんだろうか、 「じゃあ、ここのアパートの部屋の何処かが君のおうちって事?」少女は首を降った、 「…ううん、ここ、ここに来たことある」フゥ、これじゃ埒があかないな、交番に連れていった方がいいかもな、「わかった、とりあえずお兄ちゃんと一緒にお巡りさんの所に行こう」 M君は立ち上がり、少女の手を取って玄関に向かった。 「…ヒタヒタ…」
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