プロローグ

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生まれて初めての引っ越し、生まれて初めての一人暮らし、生まれて初めての知らない街、内向的で人見知りの激しい彼だったがそこの生活にもようやく慣れてきた、そもそも彼が一人暮らしに憧れを持ったのは誰にも邪魔されない自由な時間が欲しかったからだ、 だから当然近所の付き合いなどもパスだし、なるべくなら家に人を入れたくはなかった。そんな生活を続けてるうちに少し不満が芽生えた。 床が板の間だという事と、居間から玄関までが三メートル位の廊下があるのだが、その2つがどうしても気に入らなかった。 単純な話である、 彼は臆病者なのだ、 床が夜ギシギシいうのと、居間から外界まで距離があるのが少しだけ不安だという事である。 まあ大した問題ではない、これから彼の身に起こる事に比べたら・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒタヒタ・・・・・・・・・。
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