第三章

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ここまで来るまでのあらすじを説明いておこう、ここはお袋の友達の紹介で入った訳だが・・・少し奇っ怪な話しがある。 そのお袋のお友達、いつもBMWを乗ってるので、M君はBMのにぃちゃんと呼んでいるのだが、その夫婦は元々ここに住んでいたにもかかわらず、あえて出て近場のアパートを借りて住んでいるらしい、んで、まだ契約は続いているようなので、そこに自分が住み、家賃はBMのにぃちゃんに直接渡すという事で話が纏まったのだ。 しかし何故出る必要があったのだろう? M君はそこだけ引っ掛かっていたが、実際来てみると、なかなか悪くない。1DKロフト付き、一階で南側、トイレと風呂は一緒だが、M君の収入もそう高い訳でもなく、格安で毎月借してくれるのだからこれ以上を求めてはいけない。何より早く独り暮らしがしたいという衝動にかられていたので、即決で決める事にした。 来月から新しい生活がスタートする、ここには俺の求めた生活がある、ようやく一つの夢が叶った。 「んじゃーそろそろ帰るか・・・」 M君はお袋とその場を立ち去った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒタヒタ・・・・・・・・・ 「・・・ん?」 何か視線を感じたが、気にせず後にした。
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