僕は俺様

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  するとその子は男の1人を踏みつけ、電話をし始めた。 わお、なんたる余裕っぷり。 「もしもしー、お兄ちゃん?この前のしつこい奴等いたじゃん?あれ、しばいといたから始末よろしく」 それだけ言うと、10メートル先の彼女は電話を切った。 そしてこっちを向く。 何、僕? 「ちょっと、あんた!」 …威勢の良い女。初めてのタイプ。 ちょっと遊んでみようかな。 案外面白いかもしれない。 「なんかごめんね。君、名前は?」 「…嘘でしょ、あたしを知らないの?」 …妙に自信たっぷりじゃないか。 まぁ確かに凄く可愛い顔をしてるけど。 「ごめん、引っ越してきたばっかりなんだよね」 僕はニコリと笑ってみせた。  
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