僕は俺様

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  「何であんたが“様”なの?!あたしのがそれに相応しいでしょ!」 何故だか急に怒り出す朋花。 怒った顔もそれは綺麗で。でも泣いた顔には劣る。 「あ、もしかして」 「何」 「君が束縛王女?」 噂は何度も耳にしていた。彼女は相当有名だ。 でもまさか、本当にこんな女王様な性格なんて。 それに想像していたよりも、ずっと華奢で可愛い。 加えて尋常じゃない華やかさ。 「…やっと気付いたわけ?ちょっと遅いんじゃない」 「じゃあ僕のことは?知らないわけないよね」 きっと西高の人は知ってるだろう。 僕だって結構な有名人のはずだ。  
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