僕は俺様

12/14
前へ
/232ページ
次へ
  「知らない。興味ないから」 「んなこと言うなよ。またお仕置きされたいの」 僕は朋花の唇に指を置いた。 顔を赤らめる彼女。 意外と純粋なんじゃないの、と思ってしまう。 「皆は僕のこと天然貴公子とか言ってるみたいだよ」 「……嘘!じゃ転入生ってあんた…」 「あんたじゃない」 「…千彰」 「様は?」 ムッとした表情の朋花に向かって、ニヤリと笑いかける。 自分でも気付かないうちに、すっかり朋花にはまってしまったらしい。 こんなに素出すことなんて、本当に滅多にないんだ。  
/232ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12766人が本棚に入れています
本棚に追加