😱霊界名探偵😱

漆黒の制裁者

伸吾達霊界探偵が夜城と決着をつけてから４ヶ月後…

煉獄─地獄の奥深くに存在し、
数ある霊界の犯罪者の中でも特に罪の重い者達を収容する刑務所がある。

そんな誰もが足を踏み入れるのを恐れる霊界もう一つの地獄を、

今平然と歩いているやつらがいた。

その数は２人、例の場所を目指して歩いているようだ。

???? ｢今日は何人殺せるんだ？
あぁ～楽しみだぜぇ♪｣

背丈の大きい方の男が笑みをこぼした。

???? ｢オニキス、殺すというのは人聞きが悪いぞ。

俺達が今からするのは罪を犯した者への制裁だ…

あまり派手に暴れ回るなよ、これは『制裁』だ。

無駄な仕事は増やさないことだ。｣

隣りの男はなだめるように言ったが、それは逆効果だった。

オニキス ｢ジスト、お前は甘ぇんだよぉ！！

制裁ったって結局殺すんだから一緒じゃねぇかよぉ…

お前はごちゃごちゃうるせぇから一緒に行動したくねぇんだよ。｣

ジスト ｢勘違いするな…俺だってお前と行動したくなどない。

お前が暴走し過ぎないようにストッパーとして、導師様からの命でやっているのだ。｣

どうやら２人は霊界一の監獄の前に辿りついたようだ。

その監獄は、一度入ったら死ぬまで出られないであろう厚く高い壁と、正面に凄く大きい門が聳えている。

どうみても城か要塞にしか見えないような造りになっていた。

オニキス ｢おいジスト、ここを潰すのに何分かかると思う？｣

ジスト ｢お前一人だと３分ぐらいが妥当なところだ…

まぁ２人だと１分もかからないと思うが…｣

オニキス ｢ほう…ならオレ１人で２分以内に終わらせてやる♪

お前は手を出すなよ、ジスト。｣

オニキスは正面の門をぶち破り、１人で入っていった。